2018年6月7日木曜日

「脱 よそ行き」のすすめ



                                            photo:favim.com

関西人は「よそ行き」という言葉を
多用すると思います。

これは、手持ちの物で一番上質の物
もしくは特別な時に使う物という意味です。


昔、憧れていたハイブランドの
美しいハイヒールを色違いで3足買い
いつか履こうとオブジェの様に
眺めていたことがありました。

しかし靴にも経年劣化は避けられず
ある時手に取ると
もう履けない状態になっていました。

この時に、良い物こそ「よそ行き」にせず
どんどん使うべきだと痛感しました。

また、Asami先生の美の哲学を知ると
常に最高の美しい状態を作るべきであり
よそ行きと通常の区別を作るべきではないと
思うようになりました。


「よそ行き」とは、物を大切にしようとする
思いが強く出過ぎた状況なのかもしれません。

しかし物は値段に関わらず
使ってこそ意味があります。


また、美しい物は、特別な時に使うのでは無く
普段に使って日々の生活を豊かに過ごすのが
物の本来の使われ方なのだと思います。

フランス文化のコラムを読むと
Art de Vivre (生活はアート)という言葉が
良く出てきます。


日々の生活にお気に入りのもの、
上質な物を取り入れてワクワク、ウキウキ
した気分で、人生を小さな喜びで満ち溢れたものに
しようという価値観をフランス人は持っているのだ
と思います。

お気に入りの物や上質の物を
大切にお手入れをしながら日々の生活に取り入れ
心豊かな時間を過ごしていけたらと思います。